きれいめカジュアルの代名詞、ジャケパンスタイル。一昔前と比べるとビジネスウェアでこのスタイルが許される業種もずいぶんと増えました。この春新社会人となる方々に、スーツスタイルばかり紹介していてもダメだなあと思い、特集「春、新人。」番外篇の登場です。インナーにはボタンダウン(BD)シャツをピックして(その理由は下のほうで説明します)、密度の高いコーディネートをずらっと7パターンご紹介。




ブルー×ピンク×ブラウンという相性の良い3色の組み合わせが、若さと品を両立し、大人の華やかさを引き出してくれます。ON・OFFを問わないレンジの広さ、その扱いやすさは “ジャケパン” 初心者にも大変お勧め。LARDINIのジャケットが持つお洒落さが、シャツ、ボトムスの存在感も引き立て、定番の配色ながら上級感をもたらしてくれます。



ジャケット / LARDINI
シャツ / QJD
ネクタイ / ARMANI COLLEZIONI
ベルト付きボトムス / PT01




スマートさ、いわゆる “賢さ” を感じさせるこのスタイリングの肝とも言うべきジャケットは、老舗ARMANIからチョイス。その奥深いカラーにはライトブルー系のシャツと淡いピンクベースのタイが差し色となりプロフェッサーコーディネイトを演出。ボトムスとのコントラスも程よく、全体を柔らかく盛り上げます。パッチポケットのカントリー的素朴なカジュアル感も嫌味の無いお洒落ジャケパンには最適。



ジャケット / ARMANI COLLEZIONI
シャツ / BROOKS BROTHERS
ネクタイ / CELINE
ボトムス / INCOTEX




ボタンダウンカラーのシャツ(BDシャツ)が、ドレスシャツの中でもカジュアル寄りのスタイルとして知られるのは、ポロ競技のスポーツウェアとして登場したから。発案したのはブルックス・ブラザーズ。写真右はそのブルックスのBDシャツです。
ドレス、ドレスしていない出で立ちが、ビジネス、ビジネスしていないジャケパンとは相性抜群で、日本ではVANの名称とともに一大ブームを築いたことはあまりに有名。それが今また注目を浴びている。
襟先をボタンで留めることでできるロール感、ネクタイなしでも襟が崩れないなどメリットが多く、「ジャケパンといえばBDシャツ」といわれるくらい鉄板の組み合わせなのです。




硬い印象に成りがちなダークカラーのダブルブレストだってチョッとした気遣いで十分な遊び心溢れるスタイリングが可能。BOGLIOLIのテクスチャーが持つ独特の素材感は勿論、それを最大限に生かすトーン・オン・トーンの確かなコントラストが全体の表情を豊かに引き立てます。また何より肝はセミカーゴ的ボトムスの遊び心。大人の“外し”とは正にこの事。バランスの良いダークコーディネイトには是非この手で。



ジャケット / BOGLIOLI
シャツ / QJD
ネクタイ / GUCCI
ボトムス / PT01




どこかプレッピーな薫りを漂わすこのセットの肝は、パイピングが施されたグレーカラーのジャケット。LARDINIらしい上質感と同様に、高いセンスでもたらされる遊び心があるからこそ成立するスタイリング。襟元にはパイピングと同系色のストライプシャツ。そしてハッキリとした表情を演出するダークグレーのタイ。そこに爽やかな明るさを加えるライトブルー系ボトムで、もう文句の言いようがない大人の上質カレッジの完成です。



ジャケット / LARDINI
シャツ / QJD
ネクタイ / ARMANI COLLEZIONI
ボトムス / INCOTEX




トップスとボトムス、つまりジャケットとパンツに濃淡ないしは色の変化をつける。ジャケパンがスーツとは決定的に違うのはここで、ここで見た目のベースが決まる。とても重要なポイントです。
概略を承知で簡単なガイドラインを立てますと、こんな具合です。濃色のジャケットにしたらパンツは淡色。ジャケットに柄をもってきたらパンツは無地。これだけ。すごく簡単。
もちろん原則なので、例外も多い。でも迷ったら、ひとまずこのシンプルなガイドラインに立ち返っておけばいいと思います。




はずれの少ないモノトーンも闇雲はやはりNG。全体のトーンバランスを加味しないとただ野暮ったくなるだけ。適度な個性と上品さを忘れないように、というわけで選択したジャケットはMESSAGERIE。でも、それだけではカジュアルに過ぎるので、程好い抑えにレジメのタイ。ここがポイント。敢えてのホワイトシャツにライトトーンのボトムスも加わり、硬くなりがちなジャケパンもエレガントにアバンギャルドさを愉しめます。



ジャケット / MESSAGERIE
シャツ / QJD
ネクタイ / ARMANI COLLEZIONI
ボトムス / INCOTEX




本格的なビジネスシーンでもイケるチョッと上級なジャケパンスタイリングにはテクスチャーの素材感豊かなダブルブレストのBOGLIOLI。しかもシックなブラック。そこに誠実さを感じさせる細めのストライプシャツと隠し味的ゴールドのタイ。品の良いセミグロスのゴールドは派手派手しさは無く寧ろ紳士的な安心感を与えます。結果の出せる男のダブルブレスコーディネイトには是非このパターンで。



ジャケット / BOGLIOLI
シャツ / QJD
ネクタイ / GUCCI
ボトムス / INCOTEX




ジャケパンスタイル。ボトムスにチノパン、ときにはジーンズを履いてジャケパンだと思っている方もいるようですが、原則はウールパンツです。
でもこういう規定が重要なわけではないと思います。ただそういう原則というのがあって、自分はそれをふまえた上でどのあたりを狙っていくのか?
チノパンやリネンのパンツを持ってきたら、ジャケットも同素材にするとか、デザインでシャツやジャケットに一癖変化のあるものを選ぶとか、それ相応の絡みを演出すると面白いと思います。そんな一例を以下に。




ジャケパンでもやっぱり思い切り遊んでみたい時だって有る筈。でも下品じゃダメ。そんな時にはこんなカリフォルニア的な薫りの着崩しを。Paul Smithらしい遊び心のジャケットはラペルの上部にレオパード柄。扱い難そうな気もするこんなアイテムだって清潔感あるカラーのチェックシャツやチノ的ボトムスで程好く調教できる筈。因みにコレの足元はローテクハイカットスニーカーがマスト。やる時は徹底的に遊ぶのも大人です。



ジャケット / PAUL SMITH
シャツ / BROOKS BROTHERS
ネクタイ / DUNHILL
ボトムス / DSQUARED2




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